実在する土地を舞台にしているので旅行気分も味わえる推理小説

サスペンスドラマで大人気の浅見光彦シリーズをご存知ですか。
主人公は旅行雑誌のルポライターである浅見光彦が毎回仕事で赴いた土地で殺人事件に巻き込まれ、名推理で解決へと導きます。
最近までテレビオリジナルストーリーだと思っていましたが、ふと立ち寄った書店で「内田康夫原作、浅見光彦最新作」というポスターを見かけて小説があることをしりました。
私はこのサスペンスドラマが大好きなので、さっそく小説版も見てみようと思い「高千穂伝説殺人事件」を購入しました。
読んでいて感じたことは、事件現場となる土地の風土や景色を見事に活字で表現されていてその情景を想像しやすいということです。
例えば、小説冒頭だと「深緑に囲まれ、水晶のごとく透き通る水を抱いた高千穂峡」という表現方法は、まさに秘境と言われている高千穂周辺を美しく表しているといえます。
ドラマ以上にアグレッシブで、名推理を発揮する浅見光彦の活躍も魅力で夢中になって読んだ推理小説です。
実在する土地を舞台にしているので、旅行気分も味わえてまるで自分が小説に入り込んだような錯覚さえ覚えました。